住宅展示場へ。
ハウスメーカーのHさんから初めてのプランが送られてきた。
『夢ノート』の箇条書きやイメージの写真だけで、きちんと間取り図が出来上がってきたことにまずは感動!次のミーティングまで、毎日ウキウキしながら眺めていた。これで良いじゃない、素敵だわ〜。ただ、やはり図面だけでは、立体的な仕上がりが想像がつかない。
そこで、夫婦で近くの住宅展示場を訪れてみた。そこには大手メーカーのモデルハウスが5軒ほど建っていたけれど、D社P社S社の3軒に絞った。
D社からスタート。
焼き物のタイルや石をふんだんに使った玄関周りは重厚なインテリア。2階にホームエレベーターで上がったが、狭い空間が苦手な私には恐怖だった。しかもスピードがすこぶる遅いため、冷や汗が流れた。我が家も2階リビング希望なのだけれど、ホームエレベーターは絶対却下。
リビングは壁が少なくほとんど窓、というくらい窓部分が大きくて天井が高い。キッチンを中心にした配置で、とにかく人が集まる家をイメージしているよう。ホームパーティー?子供が小さい頃はお友達を集めてお誕生会くらいはやったけどね?と夫婦で首を傾げた。世の中の家庭はそんなに家でパーティーをしているのかと感心した。人があまり集まらない我が家にとっても、キッチンの背後にある引き戸の収納は大きくて使いやすそう。
3階が寝室とお風呂と洗面所。寝室のオープンなウォークスルーのクローゼットはとても良かった。洗面所もコンパクトながら、ダブルボウルの収納豊富な洗面台もエレガントで素敵だった。
次にP社。
ここはもう未来しか感じない。空調などは省エネを念頭にすべてAIを駆使してオートコントロールすることができる。例えば、雨天を予報してシャッターを勝手に閉めてくれたりするらしい。太陽光発電や蓄電池など、最新の家庭でのエネルギー対策の説明も聞くことができて、とても勉強になった。外壁のタイルも光触媒で加工されたオリジナルで、メンテナンス要らずでいつまでも美しいままらしい。とにかく先端技術のP社。賃貸住宅併用プランがあり賃貸住宅用のフロアも見せていただいた。夢の不労収入が頭をよぎったのだけれど、購入した土地は高い建物を建てられない地域なので夢はすぐに破れた。
最後にM社。
私の親友の実家がこちらで建て替えをしているのだけれど、決め手は一番おしゃれだったからと言っていた。確かに!おしゃれ。おしゃれ過ぎて参ってしまう。
建物に入ってすぐの足元には火が灯っている。完全にインテリアのためだけの火。
2階に上がる幅のあるゆったりした階段は踊り場を広く取り、そこに本棚が作り付けられていて素敵。リビングダイニングはオープンになっていてキッチンから見渡せる。キッチンカウンターも背後の収納も、スタイリッシュでとってもおしゃれ。どこぞやのオープンキッチンスタイルのレストランかのようだった。
あちらこちらに気の利いたインテリアが施されていて、まさにアーバンライフ。窓辺に置かれた作りつけのカウチ、天井から吊されたアイアンと木材の棚に並べられたおしゃれなグリーン、中と外と同じ壁材を使うことで作られる視覚的な広がりなど感心ポイントをたくさん見つけた。なによりも各所で使い分けられた照明が、それぞれ雰囲気が出ていてとても良かった。
寝室とそれにつながる洗面スペースは、パリに住んでいる女優のものかと思うくらいのセンスの良さ。ろくに化粧もしない私にはもったいない憧れ空間だった。
一番写真を撮ったのはこのM社。参考になることばかりで、まさにモデルハウス。
『夢ノート』に何枚かの写真がプリントアウトされて貼り付けられた。
こうして、各社のパンフレットを抱えて私達は住宅展示場を後にした。
じっくり話を聞きながら、いろいろ出したり引っ込めたりして触らせていただいて、きちんと見るには3軒ぐらいが限度だったと思う。
ずっとマンション暮らしだった私達にとっては知らない情報もたくさんあったし、実際に建てられている家をじっくり見学できて本当に勉強になった。置かれている家具の配置の仕方やインテリアも今後の参考になったし、行ってみて良かった。
この続きはまた次回。
sea you soon