大人の事情。
楽しみにしていたキッチンのプランが固まり、ハウスメーカーのHさんから図面をいただいた。
わーお!
クリスマスの朝、ツリーの下にプレゼントの山を見つけた子供のような気持ち。
世の中に素晴らしいキッチンは星の数あるのだとは思うけれど、私にとっては希望がすべて叶ったベストキッチン。いいじゃない、いいじゃないと何度も眺めた。
これはオーダー用のデザイン。フルオーダーにするのか、キッチンメーカーの既存品に希望のものを組み合わせてオーダーするのか決めなくてはならない。
ハウスメーカーさんとお付き合いのあるP社、T社、TS社の3社にフルオーダーデザインを基に図面を起こしてもらった。
コロナの影響でCLOSEしていた各社のショウルームも少しずつ開いてきたので、予約が取れなかったメーカーは東京だけでなく神奈川などにも足を運んで実物を確認しに行った。
ショウルームにはすでにハウスメーカーから連絡が入っており、担当の方が図面を手に説明をしながら我が家のキッチンを組み立てて行ってくれる。
P社は一番大手ということもあり広いショウルームで、密を避けながらたくさんのスタッフがお客さんに案内して回っていた。
P社の用意してくれた図面には3つ口コンロにグリル、その下にP社のレンジ機能付きオーブンが描かれている。Hさんからも事前に説明はあったのだけれど、もう一度確認してみた。
希望のミーレの食洗機は入れられるけれど、リンナイの4つ口コンロは難しい。魚を焼くグリルの部分がないので、その下にP社の用意できるオーブンが入れられないとの答えだった。
今の家はリンナイの4つ口コンロにAEGのオーブンが入ってることを伝えると、それはどちらもできませんという。大きさがしっかりあるカウンターだし、寸法的には大丈夫なはずなのに不思議だった。
ダメなものはダメ。
P社だけでなく他の2社もそうだったし、キッチンだけでなくお風呂や建具などもそうだった。各社がすべての設備や機器を自前で作っているわけではないので、当然他メーカーのものと組み合わせることになる。
取引のあるメーカーが各社それぞれ違うので、P社はAは入れられるけどBは入れられない、TS社はBは入れられるけどAは入れられないというようなことが起こる。
私達からしたらどう考えてもお客様ファーストではないような気がして残念だけれど、割とこれがスタンダードになっているようだった。
ハウスメーカーとの関係性ももちろん影響していて、これは値引率に響く。取り引きが多いメーカーのものは値引き率が高い。定価だけを比べるのでなく、この事情も加味してもの選びをしていく。
TS社も同じ状況で、うーんという感じになった。T社は結局ショウルームは開いたものの新規の予約はだいぶ先まで入れられず、却下になった。
メーカーのものはどうしても妥協が多くなる。
やはりフルオーダーしかないのか〜コストはうんと上がる。
図面を見ながら、うーんうーんと悩んで数日。
夫婦で話し合い、フルオーダーにしようと夫が決断してくれた。それでなくても費用は嵩んでいるのに、本当に良いパートナー。彼がしっかり働けるように、最大のサポートをしようと誓った。
わーい!夢のキッチン!
キッチンのデザイン事務所でのミーティング日が決まった。
この続きは、また次回。
sea you soon