On the road〜海の街で

海街に家を建てて移り住むまでのよもやまばなし。から始まった、海街暮らしと日々のあれこれ

YOKOSUKA。

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海街に移ってから、時折横須賀の港に出かける。

海上自衛隊の港があるこの街では、水上艦艇や潜水艦などを普通に目にすることができる。地元の方には見慣れた風景でも、毎回感動してしまい時間を忘れて眺めている。

日々厳しい訓練を積み、旭日旗をはためかせた頑強な艦艇に、白い制服姿で乗り込む自衛官の方々の姿は素晴らしく格好良い。今は女性の自衛官も多く、男女問わずキリリとしていて凛々しい。

昔から自衛隊や、旧帝国軍を扱った映画やドキュメンタリーを好んでよく見ている。

難しい決断を迫られたり、苦い思いをすることもたくさんある中で、命や平和に向き合う真摯な姿が描かれることが多い。横須賀で艦艇や潜水艦を見るたびに映画のシーンや映像を思い出し、うるっとしてしまうこともしばしば。

 

この日はなんと艦艇や潜水艦だけでなく、南極観測船「しらせ」を見ることができた。

1956年に始まった南極観測史上初めて、無補給無寄港で南極を往復し横須賀に帰港した。

タロ、ジロでよく知られるあの南極観測隊

南極物語」は私も見るたびに涙してしまい、悲しみのあまり途中で断念すらしてしまうという、犬好きにとっては最期まで見終えることが苦行の名作映画。

あの頃は観測隊員も日本から船で向かっていたけれど、今はオーストラリアまでは飛行機で向かうそう。そこから南極までを船で航行する。

今年はコロナの影響で隊員がオーストラリアに飛行機で向かうことも、船が燃料補給のために寄港することも叶わなかった。

昨年の11月に横須賀を出発し、燃料節約のため例年の6割の95日間で、氷をかき分けながら無事に往復3万キロを航行してきた。

その船をこの目で帰港した日に見られるなんて。

燃料を節約しながらの長い洋上生活は不便もたくさんあったはず。

観測隊の皆様、船員の皆様本当にお疲れ様でした。

 

そして、横須賀にはアメリカ軍の基地もある。

現在は原子力空母「ロナルドレーガン」が寄港しているよう。

神奈川県はアメリカ海軍の寄港情報を公開しているので、私達も確認することができる。

ちなみに日本は航空母艦は持っていない。

戦争をする国と戦争をしない国、二つの国の艦艇が行き交う横須賀の港。

中東での任務を終えた海上自衛隊護衛艦「むらさめ」も先日無事に帰港したばかり。

 

横須賀によく出かけるようになって、世界の中の日本について考えるようになった。

島国の日本は海で世界とつながっている。

毎日たくさんの国の船が日本にやってきて、日本の船が世界のあちらこちらに人や物を載せて出ていく。

人々の豊かな生活のためだけに、世界中を船が航行すれば良いのにと思う。

 

この続きはまた次回。

sea you soon.