On the road〜海の街で

海街に家を建てて移り住むまでのよもやまばなし。から始まった、海街暮らしと日々のあれこれ

Summer has come!

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梅雨入りしてから、本当にたくさんの雨が降った。

警報や注意報が何度も出て、大きな災害が起こった地域もある。

我が家の利用する高速道路のインターも、のり面崩落のため未だ出入口が閉鎖している。

毎日雨降りか曇りで、海も鉛色ではなんとなく気持ちが滅入るもの。

気圧の関係で頭痛が起きたり、落ち込みがちな方々も多いと聞く。

そんな鬱陶しい梅雨にもどうにか終わりが見えてきた。

 

今朝は本当に久しぶりに日の光が眩しくて目が覚めた。

窓に目を向けると、まっさらな青空が広がっていた。

気温はすでに30℃に迫る勢いでぐんぐん上がっている。

「しまった!」

雨続きなこともあり涼しい日が続いていたので、さほど早い時間に出かける必要もなかった。

ワンコの散歩には暑さが大敵。

アスファルトもビーチの砂も熱くなってしまうと、ワンコは歩けない。

急いで支度をして家を出たのだけれど、家の前で暑さにバテたご近所のワンコに遭遇。

途中で歩かなくなり、急遽冷却スカーフを水で濡らして首に巻いて、どうにかここまでやってきたと。

アスファルトはまださほど熱くなってはいなかったので、私達もいつものように海に向かった。

海までは難なくたどり着いたが、やはり遅かった。

もうビーチの砂は熱くなり始めていた。

海に降りるのは諦めて、公園の芝の上を少し歩かせて家に帰った。

急に気温が上がったこともあり、だいぶワンコの息は上がってしまった。

明日からは早起き必須だ。

 

ついに今年も夏がやってきた。

今朝はセミの声を聞いた。

ついこの前ウグイスの声で春が来たなぁと思っていたのに。

動物や植物が季節の移り変わりを私達に知らせてくれる。

世の中がどんな状況でも、多少天候が荒れても、決まった通りに季節は流れる。

海街に来て、本当に自然は偉大だなぁ感じる。

 

先日、雨が弱まった隙にワンコの散歩に出ると、近くの川沿いの道で熱心に川の向こうを眺める白人男性がいた。

近づくと、「あそこにカワセミがいるよ。」と声をかけてくれた。

対岸で美しいカワセミが羽を休めていた。

「20年ぶりにここに来たけれど、素晴らしい場所だね。」と満面の笑み。

どう見ても30歳前後の彼。

子供時代のいつかをこの海街で過ごしていたのだろう。

しばし一緒にカワセミを眺めて、その場を離れた。

散歩の帰りにその近くを通りかかると、ママチャリにまたがった彼が「またね〜!!」と手を振り颯爽と走り去っていった。

都会では見られない、いろいろな動植物がたくましく生息しているこの海街。

 

そういえば、実家の父も無類の動物好きだ。

迷い猫を保護したり、川で溺れる迷い犬を決して綺麗ではない川に飛び入り助けたこともあった。

保護猫を飼っているというのに、実家の庭に鳥用の餌台を作り「ぴーちゃん、ぴーちゃん」と声をかけ野鳥さえも可愛がっていた。その後、鳥インフルエンザを心配した母に撤去させられたけれど。

ちなみにどんな鳥でも「ぴーちゃん」。

近くの川にはカルガモがたくさんいるのだけれど、「ぴーちゃんだ。」と喜んで川面を端から覗き込んでいた。

父にかかればカワセミさえも「ぴーちゃん」だろう。

このようなご時世で、なかなかこの海街にも遊びに来られない両親だけれど、元気なうちに「ぴーちゃん」がたくさんいる山や川や海に散歩に連れて行ってあげたい。

 

この続きは、また次回。

sea you soon.