On the road〜海の街で

海街に家を建てて移り住むまでのよもやまばなし。から始まった、海街暮らしと日々のあれこれ

新しい家族。

f:id:mahinakea:20200814102229j:plain

 

やっと見つけた私達の海街。

休日に何度も通ううち、大好きなカフェ、美味しいお蕎麦屋さん、新鮮なお野菜を揃えた農産物販売所などなど、たくさんのお気に入りの場所ができてきた。時には泊まる事もあったけれど、長い滞在は難しかった。

「帰るの嫌だなぁ。」

ディズニーランドで1日遊んで夢心地だったのに、夜のパレードが終わるとミッキーのバルーンで親になだめられ、花火を横目にゲートに向かう感じと似ている。

 

海街通いが続いていたその頃。

難しい年頃に差しかかった一人っ子の子供にバディができた。

たくさんの偶然が重なって我が家にやってきた、コッカースパニエルの女の子。

女の子とはとても思えない活発さで、来たその日から家中を駆け回ってはじゃいだ。

子犬の育児は予想を超えてなかなかタフだったけれど、家族全員可愛くて仕方がない。

 

犬を飼って気付くことがたくさんあった。

大好きな海街に出かけてもお泊まりはできない。暑い時期には一日外にはいられない。

お気に入りのお蕎麦屋さんには連れて入れない。

だからといって、まだ子犬だったチビちゃんをペットホテルに預けるのも忍びない。

さて、どうしたものか...。

 

ある日海街で通りがかった、小さな不動産屋さんのウインドウ。

ペット可の小さな一軒家が賃貸に出ている。駐車場も庭もついていて、海までそう遠くない。

その街に家族で3〜4日泊まったら払えてしまう破格の賃料。

他も見てみたが、やはりすこぶるお得物件だった。

夏前だったこともあり、すぐに契約した。

私達が入るタイミングでリノベーションが施され、外壁も内装も新しくなっていた。

これで我が家のチビちゃんを連れて海街でゆっくり過ごせる。

暑い日には少し海で遊んだら、帰って昼寝ができる。

帰りの運転を気にして浜辺でのビールも我慢する必要ない。

チビちゃんは私達がいれば、どこでも安心するようですぐに慣れた。

海で泳げるようになったし、その海の家でもお留守番ができるようにもなった。

ドッグフレンドリーなその街にはチビちゃんを連れて行けるご飯屋さんがいくつかあるし、朝夕の散歩で出会う犬仲間からいろいろなワンコ情報ももらうことができた。

海街でのワンコとの生活は上々。

 

帰らなくても良い日が段々と増えていった。

この続きはまた次回。

sea you soon