極意。
引越しの次の日に、ソファーが届く。
そう、勇み足で早々に購入してしまったソファー。
配送のスタッフの下見では2階リビングには階段から上がる、とのことだった。
引越し時にもアンティークのサイドボードやチェストなど、階段寸法ギリギリ家具がいくつかあったので、事前にHMのスタッフに階段の手摺りを外してもらっていた。
下見にも来てくれた配送スタッフがソファーを運んできて、すぐに養生を始める。
設置場所を確認し、もう一人のスタッフとあれこれ打ち合わせて作業開始。
一階で梱包をはがした実物を見ると、お店で見た感じよりも3割は大きく感じる。
インテリアの買い物にはよくあることだけれど、ちょっと心配になった。
人力に任せるしかない搬入をドキドキしながら見守った。
掛け声をかけながら、慎重に運び上げる。
そして...上がりました!!人もソファーも家ももちろん無事。
二人掛けの180×105×60寸法ながら、インポートなのでとにかく厚みがあり、電動のリクライニング付きということもあり重さがかなりあった。
お礼を言った時の配送スタッフの方の一言が心に残る。
「下見で上がると申し上げた以上、上げないと。」
仕事はこういう責任感でやっていかねばならないと、感心した。
3人必要とお店のスタッフには見積もってもらっていたけれど、結果2人で済み返金があった。
こうして、大きなものはしっかり予定通りに2階リビングに上がった。
各スタッフの方々には本当に頭が下がる。感謝!
2階リビングを考えるときには階段の形状、設置する家具や家電の大きさをまず確認することが必要。そして、階段の手摺りは建築検査の時には付いていないと許可が下りない。検査が終わったら、一度取り外してもらい引越しに備えることも大切だった。
家づくりには経験しないとわからなかったり、気付けないことがままあった。
我が家はギリギリ全てがうまく収まってくれたけれど、本当にギリギリだった。
本当は冷蔵庫もインポートのものも考えていたけれど、ソファーのように勇み足で早々に購入してしまっていたら、2階には上がらなかっただろう。
階段の形状も何度かデザイン変更したけれど、その時に搬入目線は持っていなかった。
「このまま3階があったら入りませんでした」と、引越し屋さんや配送業者さんに今回よく言われた。そういえば、一番初めのプランは3階建てだったと思い出し、ひやっとした。
何もかもに目が向けられる聖徳太子のような人は稀だろう(聖徳太子は耳だったか)。
家づくりに落とし穴はつきものなのだと思う。思い通りにはいかないし、いかなかったことで良い方に向かったこともある。新しい発見があったり、アイデアが突然浮かんだり。
その度に相談に乗ってくれる頼もしいスタッフに出会うこと。
家づくりはこれに尽きるのだと思う。
とってもとっても大変だけれど、楽しい。楽しかった。
一生に一度でも家づくりの経験ができて、本当に幸せだと思う。
引っ越しを終えてからの話は、また次回から。
sea you soon.