On the road〜海の街で

海街に家を建てて移り住むまでのよもやまばなし。から始まった、海街暮らしと日々のあれこれ

続・怒涛。

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東京のマンションからまさに車をすっ飛ばして、海街の新居に着いた。

既にハウスメーカーのHさん達が待ってくれていた。

早速、家の鍵の引き渡し。

ダークシルバーの箱に赤いリボンの小箱を頂いた。中には新居の鍵。

まるでプロポーズのような演出で、とっても嬉しかった。

新しい鍵が差し込まれ、これで工事用の鍵は使えなくなる。

みんなで新居の2階リビングに上がり、鍵などの説明といくつかの書類をいただく。

追加の作業はいくつか残っているけれど、これで「我が家」の出来上がり。

前回の最終確認の際にスタッフと記念撮影をしたり、竣工記念にファミリーネーム入りのワインを頂いたり、ちょっとしたセレモニーは済んでいたので、Hさん達はご挨拶とともにお帰りになった。本当に気持ちの良い方達に家を造っていただけて、私達は幸せだと思う。

大変な作業をともに悩み、考え、乗り越えて頂いた。思いのこもった、素晴らしい家が出来た

と思う。皆さん、本当にありがとう!

そんなこんなで新しい鍵を握りしめ、しみじみしながら愛犬と引越し屋さんの到着を待った。

しばらくすると、インターフォンが鳴った。

冷蔵庫の配送が先に来た。パパっと要領よく2階に運び終えると、

「こんなご時世ですので、私達は中は触らないのでお客様ご自身でテープや梱包材はおはがしください。消毒等されてから、ご使用ください。」。

業者さんが帰ってから、ピリピリと冷蔵庫内のあちらこちらに留めてあるテープをはがし、梱包材をゴミ袋に入れていった。

ここで、夫から電話。

「今出たから、僕もそっちに電車で向かうよ。」

今なの?もうすぐ3時回るけど?

仕方ない。荷物が多いウチのせいだもの。

お腹も空いたので、歩いて5分のスーパーにお昼を買いに出掛けた。

鍵を閉めるのに、新しい鍵を回した。

なんだか、感慨深い。

 

夫が電車で到着しても、引越しやさんはなかなか着かなかった。

ちなみに引越し屋さんのトラックにお客さんは乗せてもらえないらしい。映画やドラマではよく助手席に乗せてもらってるのにね。

夕方、やっとトラックが着いた。

大きなトラックが2台家の前に着くと、すぐに養生が始まりどんどん荷物が2階のリビングに上がってきた。

懸念していたアンティークのサイドボードは引越しスタッフの息の合った作業で、無事に2階に上がった。これを中心にインテリアを考えていたので、本当にありがたい。

引越し屋さんの営業の方はこのアンティークを気に掛けてくれていたけれど、本当のダークホースは寝室に置くチェストだった。こちらは、本当にスタッフさん苦心して上げてくれた。

誰も怪我せず、家も傷つかなくて良かった。

現場でしかわからないことがいろいろある。

大きな家具を運び込むと、今度は大量の段ボールが積み上がっていく。1枚でも多く段ボールを持ち帰っていただきたいので、こちらもハイスピードで開けて畳んでいく。手首が痛いだの、爪が痛むなど言っていられない。

その合間にガスの開栓に東京ガスのスタッフが来る。これでお湯が出るので、今夜はお風呂に入れる。ほっ。

遅くなる前にご近所に菓子折を持って引っ越しのご挨拶。

以前、工事のご挨拶に回ったときにお子さんがいる家庭も多かったので、元の近所で一番お気に入りのケーキ屋さんの焼き菓子セットをお渡しした。ちなみに工事の挨拶の時は暑い時期だったこともあり、食べ物は傷んだりするのも困るし、ご近所にはカフェもあるのでコーヒーやお茶類は避けたい。ということで、茅乃舎の贈答用の出汁セットにした。

皆さん、笑顔で対応してくれた。これからよろしくお願いいたしますね。

それからも山のような段ボールとの戦いは続いた。

バタバタと作業は進み、星がくっきり夜空に浮かんだ頃にどうにか作業は終わった。

朝からスタッフの皆さん、遠くまで、遅くまでありがとう、と手を振り送り出した。

時計を見ると19時半。

とりあえず、ご飯に行こうと近くのチャイニーズに電話をかける。

「時短営業でもうすぐラストオーダーなんです。」。間に合わない。

イタリアンにかける。こちらも時短。都会のようにUberもこの辺りはまだない。

諦めて、スーパーでお惣菜でも買い込んでくるかと出掛けるともう閉まっていた。

そう、スーパーも時短営業だった。

結局、コンビニで缶ビールとレンチンして温めるお惣菜を買って帰ってきた。

まだテーブルが届かないので、段ボールにランチョンマットを敷いて夫と乾杯した。

最後の最後までコロナに翻弄された我が家の家づくり。

無事に家は建ち、引っ越しも出来た。

もう、それで良しとしよう。

その夜は埃が舞う中、夫婦共々くたくただったので、慣れない新居でもぐっすり眠った。

 

この続きは、また次回。

Sea you soon.