対。
外構工事はエクステリアとも言われ、つまりは住宅の外まわりのこと。
駐車場やお庭、ウッドデッキや塀など全ての工事は家の工事とは別に行われるそう。
思いがけず希望の場所に土地が売りに出たので、それに飛びつくように申し込みをすることからスタートした家づくり。
家のことは前々から考えていたのだけれど、『夢ノート』の中身はインテリアや建具など家の中のことばかり。
私がガーデニングなどにはあまり興味がないのも相まって、最低限のことさえしてくれればいいやぁとタカをくくっていた。
これが間違い、いや、大間違い。
私達の場合、ハウスメーカーが外構の会社に外構工事を依頼する形。ハウスメーカーのHさんがプランを立ててくれて、パースと図面はだいぶ前から手元にはあった。外構を考える時期になれば、外構の会社とのミーティングがあるだろうと思っていたけれど、家のことが落ち着いてもそのミーティングはなかった。外構についてよくわからないまま、時期が来てしまった。
しっかり見積もりやパースや図面を見てみたら、足りないものが。
塀。
我が家はワンコがいるので庭で遊ばせたい。塀がないので、敷地ぐるりと塀をリクエストをした。すると、腰の抜けるような額が上乗せになった。基礎工事をしてブロックを積み、その上にフェンスというシンプルなパターンでもかなりの額。
じゃあ、お安い低木の生垣ならと提案してみたら、なんだか全体のイメージがぼんやりとしてしまう。
額は下がったが、お庭ケチったわねーという印象が否めない。
苦労してプランニングした素敵な家ができるはずなのに、これでは・・・。
前知識もなく、手付かずだった外構の勉強が始まった。
幸いにも外構工事は建物ができてからの着工なので、まだ時間がある。
amazonを開き、外構の本を片っ端から注文。
外構施工例がたくさん載っているもの、外構について詳しく説明してくれるもの、庭の概念を説明してくれるもの、外構業者の紹介があるものなどだ。頑張って読みあさった。
深かった。
家づくりをもう一回すると言っても過言ではない。
建築関係の知人は、
「外構はとっても大切。家本体をケチったとしても、外構が立派な方が満足度が高い。」
と教えてくれた。もっと早くに聞けば良かった〜
外構プランも見てもらうと、プランとしては少し寂しいし、見積もりが少々高いと指摘された。ハウスメーカーと外構会社の間のマージンが発生したりもするから、目に見えないお金もかかっているだろうとのこと。
ならば、私達が直接お願いする方が良いのじゃないかしら?
ハウスメーカーのHさんに外構工事はこちらで手配しても大丈夫かを伺い、快く承諾くださったので活動開始。
今からたくさんの外構会社を回る時間はない。ネットの口コミや雑誌での情報、施工例などを頼りに、たくさんの外構会社から好みが合いそうなE社とA社の2社をピックアップ。
E社は女性的なリゾート感あふれたナチュラルテイスト。A社は男性的でシンプルでスマート。
どちらも家に合うし、私もどちらも好き。
2社とも現地でミーティングさせて頂き、パースと概算の見積もりをお願いした。
10日ほどで両社からそれらが届いた。
E社は海街を意識したリゾート風の素敵なお庭だけれど、家のデザインポイントである玄関ポーチが、駐車スペースに停めるSUVに塞がれてしまって外から見えない。確かに有効に土地は利用されているのだけれど。
A社はその玄関ポーチ周辺を上手にデザインしてくれて、家全体が引き立つように必要なものを配置してくれていた。これはすぐに気に入った。
E社はお断りし、A社にお願いすることにした。見積もりの額の差ももちろんだけれど、もうすでにデザインが決定している家を引き立ててくれるかどうかに大きく差があった。ハウスメーカーの方々と共に苦労して、やっとこできる家は大切に考えて欲しかった。
そもそも、A社は新規申し込みをお断りしていたくらい多忙状態だった。それを知らずに直接お電話してしまった私の話をきちんと聞いてくれた上で、快く引き受けてくださったという経緯もあった。
正式にお返事をし、家がとっても引き立つ素敵なデザインだったことをお伝えした。外構をデザインするときは家をより良く見えるようにしているとおっしゃていた。
これは逆も然りで、どんなに素晴らしい家でも外構を疎かにしたら見劣りしてしまう可能性があったということじゃない?
危なかった。
家を建てる前に外構のことも念頭にあれば、そちらにももっと予算を回すことができたかもしれない。
家と外構は対。
これから家を建てる方には声を大にして言いたい!
外構も考慮しつつ家づくりはしましょう。
そして、人気のある外構業社は早めに目処をつけてお話しすべき。時期によってはお断りされてしまうから。
この続きは、また次回。
sea you soon