ジャカランダ。
「ジャカランダという樹種がお薦めだと思いましたが、いかがでしょうか?」
引っ越し準備やら、子供のマンション探しやらに忙殺されている毎日。
とってもほっこりする話題を振ってくれた、外構をお願いしているA社のSさん。
一軒家に住むなら、花のつく樹を植えたかった。
憧れはアーヴィングの小説に出てくる林檎の白い花だったけれど、果樹に簡単に手を出して良いものなのか。正直、あまり庭木の世話に興味があるわけでもない。
Sさん曰く、
「世界三大花木と言われている紫の花が魅力の木で、花は多分大きくならないと咲かないのでのんびり構えるのですが。」
庭は時間をかけて作っていくものとおっしゃっていたSさんらしいセレクト。
調べてみると、日本では紫雲木とも呼ばれていて、初夏に釣り鐘の青紫の花を枝いっぱいに咲かせるよう。夏に向けて咲く花なんて、ヨーロッパみたいで素敵。
葉は鳥の羽のような繊細な形をしていて、なかなか雰囲気があっておしゃれ。
大航海時代にポルトガル人がブラジルから持ち帰ったとされるラテン気質なジャカランダ。
東京だと代官山のハリウッドランチマーケット前に植えられていて、毎年花を咲かせているよう。何度も通っているのに、気付かなかった。東京のど真ん中で育つなら、ど素人の私でも意外といけるんじゃないかしら?
宮崎の日南市には1000本のジャカランダが植えられた「ジャカランダの森」があるらしい。いつか訪れて、しっかりジャガランダの勉強してこよう。
「神奈川ではまだあまり育ってないのも魅力です。」
なんですって?
そう言われてしまったら、私の負けず嫌い魂がひょっこり顔を出してしまう。
大木に育てて、いつか必ず花も咲かせてみせましょう!
日本の春に桜でお花見するように、ポルトガルでは初夏に満開のジャカランダでお花見する習慣があるそう。我が家でも、いつかお花見ができるかしら。
子供にジャカランダを植えるよーと話すと、菅田将暉君主演の大好きなドラマ「民王」で出てきたと喜んでいた。登場するボランティア団体の名称だったと。だから、さして植物に詳しくない私にも聞き覚えがあったのか。
我が家のシンボルツリーに決定のジャガランダ、庭の出来上がりが今からとても楽しみ。
ちなみに外構工事は先頃続いた台風と雨の影響で、外構工事全般が工期に遅れが出ている。
我が家の工事も引っ越し日には間に合わないそう。
ジャカランダを植えるところも見られるし、のんびり構えましょう。
せっかくのんびりした海街に住むのだから。
この続きは、また次回。
sea you soon.