On the road〜海の街で

海街に家を建てて移り住むまでのよもやまばなし。から始まった、海街暮らしと日々のあれこれ

怒涛。

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季節はいつの間にか秋から冬になり、海の向こうの富士山にも雪がうっすら。

季節の移り変わりをゆっくり楽しむ余裕は、今年はまったくなかった。

 

引っ越し当日まで、来る日も来る日も段ボールとガムテープ、緩衝材にまみれ、不用品やゴミの処分に明け暮れた。

マンションだったので、比較的に自由にゴミ出しができる環境だったのはありがたかった。

管理人さんにも「気にせずにどんどん出してくださいね。」と温かい声をいただき、甘えさせてもらった。

 

まずは子供の引っ越し。

LDKのマンションに子供部屋の荷物を車で運び込んだ。

家具や家電、キッチン道具は以前借りていた海街の家で使っていたものを、預けていた実家から引っ越し業者さんに運んでもらった。足りないものを購入し、配送してもらい、受け取る。

家で引っ越し準備をしながら、配送時間に合わせて子供の家と行ったり来たりの日々。

そうこうするうちに、初めはがらんとしていた部屋はどんどん物で埋まっていった。

シングル向けの間取りなのであまり大きくはないけれど、ウォークインクローゼットがあるので、ここを最大限に活用。突っ張り棚や布団圧縮袋を買い込み、ハンガーは薄いものに取り替えた。洋服や物がだいぶ納まってきた。

そしてついにニトリから頼れる家具が届いた。

収納付きベッド。

これがとっても優秀で、ベッド下の半分がタンスになっていて、深型の大きな引き出しが二つ小物収納に便利な浅型が二つ、計4つの引き出しが片面に並んでいる。もう半分はフリーの収納になっているのだけれど、マットをどかし、板を上げなければならないので、季節家電やスーツケースをしまった。これだけで、洋服や下着、タオルなどもしっかり納まったのでチェストを置く必要がない。

ニトリ、優秀。

他にも収納棚や収納用品、ラグマット、コンパクトなテレビ台、伸縮式のダイニングテーブルなどもニトリで揃えた。

痒いところに手が届くサイズ展開と商品の豊富さは、まさにお値段以上だった。

 

それからは電気や水道、ガスの契約。光回線の工事や各種転居の手続きに右往左往。

やっと子供のマンションが落ち着いた頃には、私達の引越しが目前。

寝る間、食べる間を惜しんでの作業で、どうにか全てを段ボールに納めて、引っ越しの日を迎えられた。

引っ越し屋さんが部屋を一通り眺めて言った。

「お二人の引越しと伺っていましたが、これは5人家族分のお荷物ですね〜。」

え!!

「お時間が予定よりもかかるかもしれません。」

あんなにあちらこちらに出向いて物をリサイクルにまわし、処分もしたというのに。

13時に施工会社からの鍵の引き渡しもあるし、冷蔵庫も届くし、ガスの開栓だってくる。

午前中に積み込みを終えた引越し屋さんを送り出し、不動産業者と部屋の最終確認をし、鍵を返す。近くのお惣菜も美味しい食料品店でお昼ご飯を買い込み、夫婦で東京生活について語らいながら車で新居に向かう計画だった。

しばらく搬出の様子を見ていたが、全然間に合いそうにない。

夫を残し、ワンコを連れて私が先に新居に車で向かうことに。

外に出ると大きなトラックが2台並んでいて、既にそれぞれの荷室はだいぶ埋まっていた。

全部乗るのかしらん?と一抹の不安を抱えながら、エンジンをかけた。

長く住んだ街にゆっくりお別れする間もなく、慌ただしく東京生活は終わった。

センチメンタルになる余裕は一切なく、海街に向けてアクセルを踏み込んだ。

 

まだまだ続く引越し作業。

この続きは、また次回。

sea you soon