On the road〜海の街で

海街に家を建てて移り住むまでのよもやまばなし。から始まった、海街暮らしと日々のあれこれ

春。

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今朝、春がやってきた。

朝起きて窓を開けると「ホーホケキョ」とウグイスが鳴くのを聞いた。

この街に来るまで知らなかったのだけれど、ウグイスはいつもはピーピー鳴く。

春の繁殖の季節がやってくると、鳴き声が変わるそう。

 

道端にはたんぽぽやオオイヌノフグリが花を咲かせ、木の花は梅から早咲きの桜に移り変わり、店先にはミモザやヒヤシンスの花がお目見えする。

海の景色もぼんやりと霞がかってくる。

冬の終わりに安堵し、そして少し憂鬱にもなる。

このところ春先特有の強い風が吹き荒れている。

乾燥して埃っぽいので肌はカサカサ髪はパサパサ、アレルギー性鼻炎症状と目の痒さで毎日ままならない。

いつも春は嬉しいのだけれど、少ししんどい季節でもある。

桜が咲いて散る頃には、強い風もアレルギーもだいぶ治まってくるだろう。

 

今年の春は子供の高校の卒業式と大学の入学式が控えている。

卒業式は簡略するものの、予定通り保護者も参列できる。

入学式は保護者の参加はご遠慮くださいと、大学から案内が来た。

附属校からのエスカレーターとはいえ、大きな区切りになる。

まだ小さな子供の手を引いて、幼稚園に入ったのが3歳の春。

小学校、中学校、高校とするする時間は流れ、いつの間にかもう18歳で高校卒業。

もう手も繋がないし、ディズニーランドもショッピングも友達と行く。

高校での授業はもう終わっているので、今日も友達と時間を過ごしているはずだ。

親と離れられる子にきちんと育ってくれて良かった。

もちろんまだ成人もしてないし、大学卒業までは4年ある。

親の義務も役目もまだまだあるけれど、自立した大人にして社会に送り出すことが子育てのゴールだと思っているので、まずまずの成長ではあると思う。

これから親の手をますます離れて、冒険も楽しみつつ、しなやかな大人になって欲しい。

 

入学式から始まって、保護者会、三者面談、母の会活動、バザー係、運動会に文化祭などなど、母である私にとっても学校には思い出がたくさん詰まっている。

嬉しいことも、辛いことも、理不尽な思いをしたこともあるけれど、最後は感謝のひと言。

この学校に通わせて良かったと思えるだけの成長を子供がしてくれた。

親や家族だけでは、こうは育たなかっただろう。

そして、私自身も親としての教育を受けてきたように思う。

カトリックの厳格な校風ではあったので、良き母のエッセンスをいつも示していただいてきた。

母だって子供と一緒でいつも手探りで前に進んできたのだから、多少大変なことを求められてもありがたかった。

乾燥で荒れた肌や髪をどうにかして、きちんとした姿で卒業式に臨もう。

私達親のための卒業式でもあるのだから。

 

この続きはまた次回。

sea you soon.